はじめに|子どもができてから、投資の「怖さ」が変わった
「NASDAQ一本で本当に大丈夫なんだろうか」
子どもが生まれてから、投資に対する不安の質が変わりました。
独身の頃は、株価が多少下がっても「そのうち戻るでしょ」と思えていたのに、
今は暴落のニュースを見るたび、家族の顔が浮かびます。
SNSやYouTubeを見れば、
- 「子育て世帯はオルカン一択」
- 「NASDAQは値動きが激しすぎる」
- 「一本集中は危険」
そんな言葉もたくさん流れてきます。
この記事では、子持ち会社員としてNASDAQ中心の長期投資を続ける中で感じた不安と、
**専門家の視点(ニッセイ基礎研究所のレポート)**を交えながら、
「NASDAQ一本でいいのか問題」を等身大で整理してみます。
👉NASDAQ100について、そもそもどんな指数なのかを整理した記事はこちらです。
子育て世帯が「NASDAQ一本でいいのか」と不安になる理由
| 比較項目 | 独身時代(以前) | 子育て世帯(現在) |
| 資金の性格 | 自由なお金(自分のため) | 目的のあるお金(家族・教育) |
| 時間的猶予 | いくらでも待てる | 「入学」という期限がある |
| 暴落時の心理 | 「安く買える」と楽観的 | 「将来が足りなくなる」と悲観的 |
| 許容できる損 | 自己責任で完結 | 家族の生活に影響が出る恐怖 |
教育費という“期限付きのお金”がある
子育て世帯にとって、投資資金は「いつ使うかわからないお金」ではありません。
大学進学など、使う時期がほぼ決まっているお金です。
「そのタイミングで暴落していたらどうしよう」
この不安は、かなり現実的です。
暴落時に“自分だけの問題”ではなくなる
NASDAQは値動きが大きいインデックスです。
暴落時に評価額が大きく下がると、
「これ、家族に説明できるかな…」
と考えてしまう人も多いと思います。
情報が多すぎて、不安が増幅する
本来は長期投資なのに、
短期の値動きや煽り情報を見てしまい、
冷静さを失うのもよくある話です。
NASDAQ一本は「危険」と言われる理由
一般的に、NASDAQ一本が危険と言われる理由は次の3つです。
- 値動き(ボラティリティ)が大きい
- 米国+ハイテク企業に集中している
- 暴落時の精神的ダメージが大きい
どれも事実です。
ここで大事なのは、事実を否定しないことだと思っています。
ただし、「危険かどうか」は
どの時間軸で見るかによって意味が変わります。
長期投資では「年率リスク」で判断してはいけない?
ここで参考になるのが、
ニッセイ基礎研究所の長期投資に関するレポートです。
このレポートでは、次のような指摘がされています。
長期投資では、年率リターンと年率リスクで投資商品の良し悪しを判断してはいけない
(ニッセイ基礎研究所「長期投資におけるリターンとリスク」より)
一般的に「リスク」と言われるものの多くは、
**1年ごとの価格変動(年率リスク)**です。
しかし投資期間が長くなると、
- 年ごとのブレは相殺されやすくなる
- リスクは直線的に積み上がるわけではない
という性質があることが、過去データから示されています。
つまり、
値動きが大きい=長期的に不利
とは限らない
ということです。
ニッセイ基礎研究所の長期投資に関するレポート内容をまとめた記事はこちらです。
| 視点 | 短期的な見方(1年単位) | 長期的な見方(10〜20年) |
| リスクの捉え方 | 価格の振れ幅が大きく「危険」 | 年ごとのブレが相殺され「安定化」する |
| 注視すべき点 | 日々のニュース・騰落率 | 資産の成長性・最終的な期待値 |
| NASDAQの特性 | 暴落時の下げ幅が大きく怖い | ハイテク産業の成長を享受しやすい |
| 結論 | 精神的にきつい | 資産形成の効率は非常に高い |
NASDAQの「怖さ」は短期目線から来ている
NASDAQは確かに値動きが激しいです。
でもその怖さの正体は、
- 毎日の値動きを見てしまう
- 短期で結果を出そうとしてしまう
こうした視点のズレから来ていることも多いと感じます。
ニッセイ基礎研究所のレポートが示すように、
長期投資では「年率リスク」よりも
最終的にどれくらいのリターンが期待できるかの方が重要になります。
それでも子育て世帯は「一本かどうか」を考えるべき
ここで誤解したくないのは、
👉 「だからNASDAQ一本で絶対安心」
という話ではない、ということです。
子育て世帯が考えるべき判断軸は、例えば次の3つです。
生活防衛資金は十分にあるか
投資以前に、数ヶ月〜1年分の生活費が現金で確保できているか。
教育費を投資に頼りすぎていないか
「絶対この時期に必要なお金」は、
値動きのある資産に全振りしない方が安心です。
暴落時に“何もしない”自信があるか
これが一番大事かもしれません。
不安で売ってしまうなら、その配分は身の丈に合っていません。
私の結論|NASDAQ中心でも「逃げ道」は残す
| チェック項目 | 「NASDAQ一本」でOKな人 | 「オルカン等」を混ぜるべき人 |
| 現金余力 | 生活費1年分以上を別途確保済み | 現金が少なく、急な出費が不安 |
| 教育資金 | 現金や保険で別途準備している | 投資信託のみで学費を準備している |
| 暴落時の反応 | 画面を閉じ、放置を徹底できる | 毎日評価額を見てしまい、夜眠れない |
| 投資スタンス | 効率とリターンを最優先したい | **「負けないこと」「安心」**を優先したい |
今の私は、
- 投資の中心はNASDAQ系
- でも「一本」に固執しすぎない
というスタンスを取っています。
不安を感じるのは、判断を間違えているからではありません。
家族を守ろうとしている証拠だと思っています。
NASDAQ一本が不安な人への現実的な対処法
- 少額でオルカンを混ぜる
- 現金比率を意識しておく
- 「完璧な正解」を探さない
これだけでも、精神的な安定はかなり変わります。
まとめ|子育て世帯の投資で一番大切なこと
- NASDAQは短期では不安定
- でも長期では合理性があるという専門家の視点もある
- 子育て世帯にとって大切なのは
安心して続けられるかどうか
投資は、家族の幸せを削ってまでやるものではありません。
「これなら続けられる」と思える形を選ぶことが、
結果的に一番うまくいくと、私は思っています。
本記事は投資判断を目的としたものではなく、情報提供を目的としています。投資は自己責任でお願いします。
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